この国の医療保険

昨日、"A Good Cause"という題名のメールが

ある同僚から社員全員に送られてきた。



そのメールには彼の友達(ここではAさんとしましょう)が

数年前自転車に乗っているときに

わき見運転をしていた車にはねられ

酷い怪我をした友人のことが書かれていた。



Aさんは日頃から色んなスポーツで体を鍛えていて、

その日もトレーニングのために軽くサイクリングに出た。

車道の脇にあるbike lane(自転車専用車線)を走っていたら、

急に後ろから車は時速やく80kmでAさんをはねた。

Aさんは何メートルもの空中から地面に叩きつけられた。



彼はその後40日間ほど意識のないまま過ごし、

けれど奇跡的に意識を回復した。



その後いくつもの手術を乗り越え、リハビリに励み、

多少なりとも体を動かすことが出来るようになった。



けれども彼の保険会社は

それほどの効果を見せていないリハビリや治療を

これ以上カバーできないと、

保険を打ち切った。



その後家族は自分達の力で、お金を集め、

彼のリハビリにかかる費用を捻出しているという。



そのために募金をお願いしたい、というメールだった。



このメールを読んで、そしてこの人のことが書かれたサイトを見て

とても悲しく思った。

見込みがないからというのを理由に保険を打ち切った保険会社。

家族の人たちはほんの少しでも

可能性があるならきっと諦めたくないんだろう。



自己破産する人の大きな割合が膨大な医療費借金のせいだというこの国。

(詳しくは暗いニュースリンクさんの記事、又は

junction記事を参照してください。)



その現実がすぐ近くでもおきようとしている。



明日は我が身かもしれない。

この国では誰にでも起こりうることだから。



その人は私の直接の知り合いではないけれど、

私にできることは何だろう?と考えたとき

やっぱり募金することだと思った。



今私の家は私の収入しかないので、

金銭的にあまり余裕がない。

頑張っても多分今の私が生活費を全部出した後に捻出できるのは

多分100ドル位だと思う。

そんなんじゃきっと何の足しにもならないだろう。

でもゼロよりはましかもしれない、とも思う。



彼のことが書かれたサイトを見てみたいと思う方は

掲示板にその旨お知らせください。

こちらから連絡させていただきます。



小さくてもちりも積もれば、そう思って、

私も自分に出来るところからはじめようと思います。