プロポーズ

私がJamesからプロポーズされたのは、98年のバレンタインデー。その日、まずJamesからカードとチョコレートを渡されてた。私は渡されたカードを、とろとろ一生懸命読んでた。全部読み終わらんうちに、Jamesは"Will you?"と私に聞いてきて、私の答えを聞く前に、私の左手を取って、指環をはめた。で、私は慌ててカードの先を読んだら、"I love you, Emi."のすぐ下には、"Will you marry me?"って書いてあった。

結構ロマンティックでしょ? カード読むのがとろい私は結構間抜けに写ったやろうけど。私は迷わず、"Yes."って答えた。

でも実際のとこは、そんなロマンティックじゃなくって、当時F1ビザを持ってた私は、そろそろお金がないし、どうしよう。そうゆう話を何回かしてた。勿論私はJamesのことが好きやったし、出来れば一緒におりたいって思ってたけど、所詮私は貧乏留学生。 Community Collegeに行き始めて、もうすぐ2年にもなる。いつまでも、家族にお金借り続ける訳にもいかんし。それだけの理由でJamesに結婚を決めて欲しくもなかった。

で、Jamesの返事が私へのプロポーズやった。

その瞬間は素直に嬉しかった。でもやっぱり冷静に考えてみると、ほんまにええんかなあ、とも思った。だから聞いてみた。

Jamesの答えは...
Jamesは、もし私が日本人(ってゆうか外国人)じゃなかったら、今プロポーズはしてなかったと思う。でも、私が日本に帰らずに、ここにいてられる方法が結婚なんやったら、俺は結婚したい。みたいなことをゆってくれた。

私は素直に喜ぶことにした。自分の好きな人がそんな人生の中で大きな決断をしてまでも(結婚)、私と一緒におりたいと思ってくれたことはすごく嬉しかった。アメリカでは二組に一組の夫婦は離婚に終わるってのは言いっこなし!(笑)

とりあえず、母に電話で報告した。母はいつもと同じように、私が決めたことやったら、って喜んでくれた。父にはファックスを送って、その後電話でちょっと話した。おめでとう、ってゆってもらえた。

私はあのドラマとかでよく見る、今まで育ててもらって...ってゆうやつをやってない。でも、感謝してる、すごい。どんな言葉も足りひんけど、本当にありがとう。