日本におる私の家族のこと

私の家族は皆、大阪に住んでる。

結婚してからというもの、日本からこっちへ帰ってくるのが辛くなった。私の家族は、大抵空港まで見送りに来てくれるんやけど、ここ2、3年、泣かずに関空(関西国際空港)のゲートをくぐったことがない。

お母さんや、妹や、おばあちゃんが泣いてるのをみると、私も泣けてくる。もう会われへん訳じゃないことは、皆わかってるけど、でもいつでも、会える程、ミネソタと大阪は近くもない。(だからJamesは毎日一生懸命働いて私が日本帰りたい時に帰れるようにってゆってくれてる。そんなJamesも勿論私の大切な家族。)

いっつも皆は手紙をくれる。飛行機の中で読んでって。それを読んでまた泣いてまう。

家族に泣かれるのはすごい辛い。日本を出る時、いっつもこんな思いしてまで、私はJamesと一緒におりたいんかなぁ、とか考える。今の所は、その辛さよりも、Jamesと一緒におる時の幸せとか、 Jamesと一緒におりたい気持ちが勝ってるから、私はまだ、ミネソタにおる。

ある意味でこれは私の気持ちを計る一番の方法なんかもしれん。もし、いつか、こんな辛い思いしてまで、日本を出る位やったら、アメリカに戻りたくない、って思う日が来たら、そん時は迷わず日本に戻って来ると思う。

離れて暮らしてる分、なるべく電話もするようにはしてし、手紙とかファックスとかも送るようにはしてるけど、ミネソタと大阪の距離はやっぱり大きい。

でもその分、家族のこと思う気持ちは、深くなったようにも思う。うちの家族にはここ数年の間に色んな変化があった。近くにいて助けてあげられへんことがすごい悲しいこともある。どんなに離れてても、私はお母さんの娘やし、妹のお姉ちゃんやし、お父さんの娘でもあるし、おばあちゃんの孫で、亡くなってしまったおじいちゃんの孫でもある。皆私の大切な家族。

口に出しては中々ゆわれへんけど、いつも皆のこと、大切に思ってる。