The Inducing of Copyright Infringement Act of 2004

著作権侵害行為の「誘発」を違法とする法案、上院へ提出より



ファイル交換を違法とすること自体にはそれほど異議はない。



(注釈)

それほど、と言ったのは、そもそもそれらの値段がもう少し納得いく良心価格であれば、買おうとも思うかもしれないけど、何もかも、高すぎると私は思っているのから。



ここから先は完全に私個人の意見で、読んで不愉快に思う人もいるかもしれません。

もしあなたがメタリカファンなら、絶対お勧めできません。




例えばCD1枚、音楽に携わる人達はそれによって億単位、

又はそれ以上の収入を得てるわけで、

要は自己顕示欲の塊のくせに売り上げを気にして、

世の中に怒りをぶつけるその神経が私にはわからないからだ。



例えばメタリカなんかはそのいい例だと思う。

ナップスター叩きに真っ先に名乗りを上げたことをご存知の方は多いと思うが、彼らが稼ぎ出すお金を思うと、what the hell are you still mad at the world for???としかいいようがない。

売れる前に荒々しい音楽を作り、自分達の恵まれなかった境遇を声高に叫び、それはわからなくもない。

だけど今は、何台もの高級車を持ち、大きな豪邸を立て、アルバムを出せば大きなお金が動き、指一本で沢山の人を動かすことが出来る。

もう何も不満に思うことなどないでしょう?

それでも相変わらず高い値段のついたCDを作り続けるのはお金のためでないとは言えないんじゃないかと、私は思う。



少し感情的になってしまいました。

そして本題から大幅にずれてしまいました。



よいしょっと(軌道修正)



この法案にはレコード会社が噛んでるな、と私は思っている。



この記事の中にこんな記述があった。

「この法案が法律として制定されたら、その翌日には、『iPod』(アイポッド)の販売で違法行為を誘発したとして、米アップルコンピュータ社を訴えるといったことが容易に想像できる」とフォン・ローマン氏。
ありえるだろうな…。



この法律を発案した議員はこのように説明している。

他者による著作権侵害を故意に誘発した者に対し作者は民事訴訟を起こせるという、既存の法律が定めている内容を改めて確認しているだけ」
ここから上記のiPodの例はかなり極端なものになるが、

ありえないことではないように思う。



あることを規制すると、じゃあその規制はどこまでかけられるべきか、

というところで論議が生じる。

色々例外を作ると抜け道ができてしまうから、

それならなにもかも規制してしまおう、という発想だ。



昔レコードが主流だった頃、多くの人がそれをテープに録音して

車の中で聞いたり、ウォークマンで聞いたりしていた。

私にとってMP3プレイヤーというのはそういう存在で、

(要はウォークマンの進化型)

自分が持っているCD(たまには人に借りたCDなんかも入るだろう)を

そこに焼いて、持ち歩きを可能にする手段だと思っている。



そこまで規制することが許されるのだろうか?

個人的な楽しみに使う範囲なら、かまわないはずだ。

でもそれを個人的な楽しみに使う人と、

人に提供するために使う人の見極めはどうやってするのだろう?



結局は堂々巡りの論争になる。



記事の中にもあったけど、多分レコード業界とコンピューター業界でかなり揉めるだろうな、と思う。



私は心からこの法案が(少なくとも現在の形では)通らないことを祈っている。