Fahrenheit 9/11

日曜日、Fahrenheit 9/11を観て来た。

この映画に関しては本当に沢山の意見があると思いますが、

私自身はこの映画はマイケル・ムーアの目を通じて彼が見せた

大統領選を含むブッシュ政権の略歴だと思いました。



私には映画の評論は書けないし、あらすじをここで暴露する気もありません。

ただこの映画を見て思ったいくつかのことを書きとめておきたいと思います。




映画は大統領選から始まり、テロがおき、アメリカのイラク攻撃へと。

私欲を肥やそうとする汚い政治家、

企業との癒着、

的外れなイラク攻撃、

そしてそれを正当化するブッシュ政権

周辺の人々のそれぞれの思惑や、

大切な人をなくして悲しみにくれる人々の思い、

そういったものが細部にわたって描かれていました。



反ブッシュ派にとっては、これは確認の映画というか、

もう知っている事実を、映像にまとめ、

それを見せることで、事実を再確認させるためのものだと感じました。



ビンラディン一家とブッシュ家の関わり。

ジョージWブッシュとその周辺の人の政治と個人的な金銭的私欲の関わり。

なぜビンラディンを追わずにイラク攻撃に至ったのか。

そこにニュースなどでは見ることのない映像もちりばめて。



逆にブッシュ派の人がこの映画を見ても(見ない人も多いように思うが)

これはでっちあげだ、と声を上げるんだろうな、と思った。



マイケル・ムーアの目的はブッシュを再選させないこと。

トークショーでの彼はそう語りました。

そのために彼は映画という手段を取った。



私にはこの国での選挙権がない。

だけどどうかブッシュが再選されることだけはありませんように、と願ってならない。



映画はよく知られたブッシュのアホさかげんを知らしめるブッシュの言葉で締め括られました。



"There's an old saying in Tennessee - I know it's in Texas, it's probably in Tennessee - that says, fool me once, shame on... shame on you. Fool me... We can't get fooled again."



(注釈)本当は"Fool me once, shame on you. Fool me twice, shame on me."です。